緊急事態宣言解除で、これまで以上に感染対策が重要に!
「正しいマスクの使い方」を徹底解説!
多くの人が感じている通り、宣言解除=新型コロナウイルスがなくなった=安心
というわけではありません。今も毎日感染者が見つかっており、予断を許さない状況です。
むしろ、人との接触を極力避けてきたこれまでと違い、
これからは人と接触しながら生活していくことになるのですから、
これまで以上に感染対策が重要になってくるといえます。
ということで、感染対策のひとつである「マスク」について徹底解説していきたいと思います。
いまだに、間違った使い方をしている人を見かけない日はない(!)くらい、
実は細かいルールがあります。
今回は「正しいマスクの使い方」を大放出!5回にわたって徹底解説します!
第2回の今回は、マスクの着け方について!
マスクの効果を最大限に発揮するためには、
まず正しいマスクの着け方を徹底することが大切です。
あなたは、マスクの着け方、大丈夫ですか?
この数字をみても、自信満々に「大丈夫!」と言えるでしょうか……?
3人に1人が間違っている「マスクの着け方」
これ、2020年5月29日のデータです。
私が通勤中にすれ違った人100人を対象に勝手に調査しました。
(信憑性が薄れますかね……?)
目で追いきれないような混雑した場所だと、職業柄間違った人ばかり目についてしまうので、
そのあたりも考慮して人の少ないタイミングを選びながら計数しました。
その結果、100人中32人が、マスクの着け方を間違えていました。
約3人に1人です。
この、マスク着用が半強制化され、自ずとマスクへの興味関心が高まるこのご時世でも、
これだけの人が間違っているのです。
一番多いのが裏表の間違い!耳紐や色で判別していませんか?
一番多かったのが裏表の間違いでした(28人)。
どうして裏表に正解があるかというと、理由はいくつかあります。
そのうち1つは、第1回でお伝えした、マスクを構成する各層の役割を活かしきれないからです。
では、その他の理由は何でしょう?
それは、マスクのタイプによって異なるので、説明していきますね。
突然ですが、問題です。この画像でマスクの裏表が合っている人(犬)を全員選んでください。
画質が粗くてわかりにくいかもしれません……答えはこうです!
いかがでしたか?どこが間違えているかも含め、自信をもって答えられた人は次の問題へ。
そうでない人は、この先の説明を読んでみてくださいね。
『段々折り』タイプのマスクの裏表はじゃばらの向きが鍵!
実は上の4人が着けているマスクは、すべて同じタイプです。
マスクを上下に開いたときに、
折り目が上から下まですべて同じ方向になるのが『段々折り』タイプ。
このタイプは、『じゃばらが下向き』に開いていく面が外側です。
研修の際、受講者にどうやって裏表を判別しているかをよく尋ねるのですが、
一番多いのが「耳紐が外側/内側についている方が~」という方。
他には「色のついた/ついていない方が~」「接着剤が~」という方もいらっしゃいますが、
これらの判別方法はおすすめしません。
パッケージには、わかりやすくするためにこれらの記載があるのですが、
メーカーによってバラバラなのです……
「じゃあどうして『じゃばらが下向き』なの?」という声が聞こえてきそうですが、
これには理由があります。
それは……
『じゃばらが上向きだと、ホコリや飛沫が溜まる「ポケット」ができてしまうから』
図解するとこんな感じです↓
ホコリや飛沫の溜まったフィルターを介して呼吸をすることになるので、不潔なのです!
それでは、次の問題です。
この画像でマスクの裏表が合っている人を全員選んでください。
マスクの種類が変わったことに、気づきましたか?……答えはこうです!
いかがでしたか?
わからなかった!という方は次の説明を読んでみてくださいね!
『Ω折り』タイプのマスクは中央の帯の向きが鍵!
今回のマスクは、じゃばらが上下両方向に向かって開くタイプの『Ω折り』タイプ。
マスクを上下に開いたときに、
折り目が上から下まですべて同じ方向になるのが『段々折り』タイプ。
このタイプは、『中央の帯が外側』に露出する面が外側です。
「さっきと話が違うじゃないか!」という声が聞こえきそうなので、またまた理由を。
『中央の帯が内側だと、マスクに口がついてしまい、不潔だから』
Ω折りタイプのマスクは、段々折りタイプよりも、
どちらかというと一般向けに開発されたタイプのようです。
口元に空間を作ることで、メイクが落ちたり、
髭がひっかかったりするのを避けるのが一つのコンセプトのようですね。
もう一つ重要なのが『汚染されたマスクに口がつかないようにする』というコンセプト。
「センターワイヤー」「ダブルワイヤー」などの表記があるマスクは、
中央の帯にもワイヤーが入っています。
「口元に空間を作るんだ!」という強い意志を感じますね。
これらの効果を発揮するためにも、中央の帯は外側にしましょう。
マスクの説明書きに従うのが一番……?
ここまで熱弁してきましたが、日々進化を遂げるマスク……
これらの見分け方は今後変わってくるかもしれません。
そのため、マスクの説明書きはしっかりと読むようにしてください。
私も職業柄、少なくないメーカーのマスクで裏表を確認してきましたが、
今のところはほぼこの見分け方でOKでしたし、理にかなっているので衛生的だと思っています。
……と、こうして少し濁して書いたのも、
昨今のマスク需要に乗じた怪しい感じの輸入マスクでは、
このあたりの記述がめちゃくちゃなものも実際見かけたからです。
しばらくすれば淘汰されるとは思いますが、
そういったものはフィルター機能にも不安が残りますから、
可能であれば避けた方が良いでしょう。
動画で解説!正しい着用手順と隠してほしい3つの箇所
裏表がわかったら次は着け方!動画で紹介していきますよ!
と、その前に、残る若干名の間違った着け方と、その理由を紹介します。
①顎マスク……2人
これはのちに紹介する動画でも出てきますが、
顎にマスクをかけた状態を指します。
つまりは、鼻も口も出ているということ……!!
鼻や口は飛沫が出ていく場所でもあり、飛沫を受け取る場所でもあるので、
ここを露出してしまっては意味がありませんね……
②鼻出しマスク……2人
こちらも動画に出てきますが、鼻だけひょっこりと出した状態を指します。
実は、鼻は口より不潔だってご存知でしたか……?
ここを隠さないのも、マスクの意味が半減してしまいます。
③顎出しマスク……1人
マスクで顎を覆えていない状態を指します。
これは少し発展的な内容になりますが、
マスクの効果を発揮するためには、咳やくしゃみをした際にマスクと顔との間に
極力隙間を生じさせないことが大切です。
そのためには、顎までしっかりと覆っておくことが重要です。
顎がストッパーになってくれるんですね。
このように、鼻・口・顎の3箇所は、しっかりと覆うようにしましょう!
それでは、着け方を動画で紹介します。
またしても感染対策清掃のスタッフ用研修動画なので、
お見苦しい&変顔&マナーの部分も入ってきてしまいますが……参考にはなるはずです!
最重要ポイントをテキストでもお伝えします。
『着ける前にマスクを二つ折りにしてノーズワイヤーを曲げておく』
目視で確認しにくいポイントなので、今回の調査では対象としませんでしたが、
ノーズワイヤーが機能していない人も高確率で見かけます。
前述の通り、どれだけ顔とマスクの間に隙間を作らないかが重要なので、
ノーズワイヤーをしっかりと鼻・頬に沿わせることが大切です。
マスクは正しく着けて、しっかり感染対策を!
いかがでしたか?意外と奥深いんですよね、マスクって……
こうして正しい着け方を知ると、
哀しいかな「あっ、あの人間違ってる……!」と目につくようになってしまいます。
マスクを着けてくれている時点で100点満点!正しい着け方をすれば120点満点!
と考えるようにしましょうね♪
そして、120点を150点にするのが、
次回、第3回の『マスク着用中の振る舞いNG集』で紹介する内容になります。
感染を防ぐうえでは一二を争う重要ポイントです。
当社では、
・従業員の皆さんの「恐怖心」を知識でカバーする
・正しい「消毒技術」を身に着けていただく
などを目的とした、従業員の皆様向けの感染対策研修を承っています。
この研修は、過去には病院の医師・看護師をはじめとする医療従事者向けに行われた研修を、
医療・感染症の知識がない方にもわかりやすくしたものになっています。
・新型コロナウイルスの特徴と本当に有効な感染対策
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など、お客様の必要に応じた内容にカスタマイズさせていただきます。
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