今回は、当社が本社を構える埼玉県限定のお話。
ロゴ引用:埼玉県HP(https://www.pref.saitama.lg.jp/index.html)
緊急事態宣言解除に向けた各都道府県の動き
──埼玉県は『彩の国「新しい生活様式」安心宣言』その内容は?
新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言解除もいよいよ目前か?とどことなく世間もそわそわしているように感じる今日この頃。
各都道府県が、営業自粛をどう解除していくのか、その先どういった形で社会経済活動をこれまでと同等レベルまで再開させていくのか──といった点で、ウィズコロナ・アフターコロナ時代をどう作っていくか試行錯誤しています。
当社が本社を構え、そして当社のお客様の多くが建物施設を構えている埼玉県では、2020年5月12日、大野知事により『彩の国「新しい生活様式」安心宣言』という独自の取組みを開始すると発表がありました。
特に、飲食店や小売業、映画館など、消費者が利用するにはまだ不安が大きい事業に対しては、業種別団体単位で彩の国「新しい生活様式」評議会の確認を受けたのち「認定証」が受け取れるということで、感染対策に真剣に取り組む事業者が評価される、素敵な制度だと個人的には感じています。
一方、課題だと感じたのが、当初、そのための書類の提出期限が5月18日~22日と、あまりに短かったこと……
その提出期限が今回、5月29日まで延長となり、さらに緊急事態宣言解除も手が届きそうな状況になったことから、たくさんの団体が参加できるのでは……!?と思い、まとめてみることにしました♪
「安心宣言」するとどうなる?
①企業・事業単体としては:県共通の「安心宣言」を掲示・掲載できるようになり、顧客・従業員の安心材料の一つに。
画像のような『彩の国「新しい生活様式」安心宣言』を、店舗・事務所に掲示、ホームページに掲載できるようになります。
(画像引用:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0804/atarashi_seikatsuyoshiki.html)
下の方には「宣言日」「名称」「ホームページURL」が入力できるようになっており、コバトンの上に余白もあるため、QRコード等の画像を加えることもできそうです。
県共通の様式になるので、導入する事業者が多くなればなるほど、宣言を目にした顧客・従業員の安心感が高まることになります。
②飲食店、小売業、映画館など、感染リスクが比較的高く、消費者の不安が大きい業種では「団体単位」での申請で「認定証」がプラス。県HPで紹介も。
詳細は後述しますが、飲食店、小売業、映画館など、感染リスクが比較的高い業態では、より安心感を高める制度となっています。
業種団体としての申請が必要ですが、①の安心宣言に業種団体独自の取り組みを追加記載し、県に提出することで『彩の国「新しい生活様式」評議会』の確認を経て、画像のような認定証の交付を受けられるのです。
それだけではなく、県のホームページでも認定団体として紹介してもらえるため、より消費者の安心を獲得するのに有効な手段と言えます。
(画像引用:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0804/atarashi_seikatsuyoshiki.html)
対象外の業種も!制度上の区分を徹底解説
区分A~Dに分かれ、Dは「当面は」対象外。
県のホームページでは、区分が別添資料として出ているので見つけにくいかもしれません。
ここでその内容を解説します。
※当社のお客様・関係企業に多い業種はこの色を付けておきますね。
感染リスクが比較的低いか、リスクが比較的高くても人々の生活を維持する上で事業継続を要請されていた事業が区分Aにあたります。そのため、ほとんどの事業がこれに当てはまります。
・医薬品、医療機器の輸入、製造
・電力、ガス、石油・石油化学、LPガス、上下水道、通信・データセンター
・家庭用品の輸入・製造・加工・流通・ネット通販
・農業、林業、漁業、飲食料品の輸入・製造・加工・流通・ネット通販
・配管工、電気工
・ランドリー、獣医
・廃棄物収集・運搬・処分
・火葬、遺体の死後処置
・ネット関係者、ネット配信、遠隔教育、自家用車等の整備等
・ビルメンテナンス、セキュリティ
・薬局、医療機器の販売
・スーパー、コンビニ、ドラッグストア
・銭湯
・テレビ、ラジオ、新聞
・銀行、信金・信組、証券、保険、郵便、クレジットカード等決済サービス
・宅配、テイクアウト
・百貨店(生活必需品売場)
・鉄道、バス、タクシー、トラック、航空機
・鉱業、採石業、砂利採取業
・建設業、製造業、倉庫業 等
感染リスクが比較的高い事業のうち「事業継続を要請され、かつ飲食サービスをともなう事業」と「事業継続も自粛も要請されていない事業」が当てはまります。
・食堂、レストラン、喫茶店
・葬儀場
・理美容
・卸売業
・小売業
・居酒屋、ビヤホール
・不動産業、物品賃貸業
・学術、開発研究機関、専門サービス業、広告業
・百貨店(生活必需品以外)、ショッピングモール
・自動車教習所、学習塾で延べ床面積 1000 ㎡以下のもの
・ホテル・旅館(集会の用に供する部分を除く。)
自粛要請を受けている施設・事業のうち、クラスターが発生していないものが当てはまります。
・劇場、観覧場、映画館、演芸場、集会場、公会堂、展示場
・パチンコ店、マージャン店、ゲームセンター
・テーマパーク、遊園地
・博物館、美術館、図書館で延べ床面積 1000 ㎡超のもの
・射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場
・自動車教習所、学習塾で延べ床面積 1000 ㎡超のもの
・ネットカフェ・漫画喫茶・カラオケボックス(個室をオフィス用としてテレワークに活用する場合に限る)
自粛要請を受けている施設・事業のうち、クラスターが発生し、格段の留意が必要なものが当てはまります。
ニュース等でよく見聞きした施設・事業が多く当てはまっています。
これらの施設・事業は、当面はこの制度の対象外になる点に注意が必要です。
・体育館、屋内・屋外水泳場、ボーリング場、スケート場、柔剣道場
・スポーツクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ
・ホテル・旅館(延床面積の合計が 1,000 ㎡超に限る。集会の用に供する部分に限る。)
・キャバレー、ナイトクラブ、ダンスホール、スナック
・バー、ダーツバー、パブ
・性風俗店、デリヘル、アダルトショップ
・個室ビデオ店
・ネットカフェ・漫画喫茶・カラオケボックス(個室をオフィス用としてテレワークに活用しない場合)
・ライブハウス
区分別 この制度でなにができる?どうすればいい?
区分A:宣言の遵守で「安心宣言」の掲示・掲載が可能
区分Aはものすごく簡単に宣言できます。5分かからないかもしれません!
①宣言の内容を確認。遵守できていれば②へ
②県のホームページから宣言用紙をDL
③日付、名称を記入
④好きなところに掲示する で完了です。
あとは日々、宣言の内容を遵守していきましょう。
区分B・C:①企業・事業単体での「安心宣言+α」の掲示・掲載が可能
区分B・Cは日付・名称のほかに業種別の宣言を行なう必要があります。
え、難しそう……と思われる方もいるかもしれませんが、これまで感染対策に取り組まれてきたのであれば問題ないと思います。普段やっていることを宣言に落とし込めばいいのです。
①宣言の内容を確認。遵守できていれば②へ
②業種別ガイドラインをもとに「業種特有の対策」を別途作成しホームページ等で公開する。
③県のホームページから宣言用紙をDL
④日付、名称を記入
⑤好きなところに掲示する で完了です。
あとは日々、宣言の内容を遵守していきましょう。
「業種特有の対策」も宣言用紙の余白に記入したり、URLを載せたりすることで、信頼性が増しそうですね。
また、区分B・Cでは「業種別団体」として、次の方法で「認定証」を得ることができます。
区分B・C:②業種団体単位で「認定証」が交付される。団体内の企業・事業所に配布も可能。県のHPに認定団体として掲載。
上記の「業種別宣言」を業種団体で設定することで、団体単位で「認定証」の交付が受けられます。
①業種団体内で宣言が守れているか確認する。できていれば②へ
②業種別ガイドラインをもとに、団体内で「業種別宣言」を作成
③県のホームページから宣言用紙(業種別宣言の記入欄があるもの)をDL
④日付、団体名称、業種別宣言を記入
⑤メールで彩の国「新しい生活様式」安心宣言受付窓口(a3900-06@pref.saitama.lg.jp)に提出。
※本文に団体名、代表者名、担当者名、郵便番号、所在地、連絡先(電話番号、メールアドレス)を記載
⑥『彩の国「新しい生活様式」評議会』の確認を経て認定証が交付される。
⑦認定証は団体内で配布可能!団体総出で感染対策をPRできます。
区分D:残念ながら当面は対象外
クラスター発生のリスクがあることから、「安心」の宣言・認定を県・評議会からから出すのは難しい、といったところでしょうか……
埼玉県HPにはこう記載があります。
『国の動向、新型コロナウイルス感染状況等を踏まえ、区分Dについては当面、安心宣言の対象とはなりません。』
この「当面」という文言に期待を持ちながら、新型コロナウイルスの終息を待ちましょう。
区分Dの業種を安心な状態にするためには、業種関係なく一丸となって感染を抑え込むほかありません。
そのために、区分A~Cの業種で安全宣言をきっかけとした感染対策の徹底が求められているとも言えますね。
新日本ビルサービスも安全宣言してみました
ばばん!
かくいう私も、安心宣言8「新しい働き方に向け努力します」の在宅勤務を実行中。
「新しい生活様式」は、最初は違和感があるかもしれません。
しかし、それに私たちが慣れていくにしたがって、安心な社会に近づいていくと考えると、前向きになれるような気がします。
もっと時間がたって「新しい生活様式」が新しくなくなったころ、その生活に私たちはどんな楽しみや喜びを見出しているのでしょうか。
その時を楽しみに、今できる感染対策にこつこつ取り組んでいきたいですね。
それを後押ししてくれるのが、『彩の国「新しい生活様式」安全宣言』だと思い、紹介させていただきました。
▼参照
・埼玉県HP『彩の国「新しい生活様式」安心宣言について』
※詳細を上記ページで確認の上、取り組んでいただくようお願いします。
・安心宣言フォーマット
・安心宣言フォーマット(業種別宣言記入欄を含む)
・内閣官房ホームページ 業種別ガイドライン一覧