清掃会社が病院様・患者様のことを本気で考えた時、出会う人。
従来の清掃会社は、契約前も契約後も、基本的には窓口となっている総務部の方とやりとりをしてきました。
しかし、それでは清掃として、委託業者としての最低限の役割しか果たせていないのではないか……
そうして、本気で病院様・患者様のことを考え、わたしたちにできることを考えたとき、院内の感染対策に頭を悩ませる、ICN(Infection Control Nurseー感染管理看護師)やICT(Infection Control Teamー感染制御チーム)のみなさんに出会いました。
ICNやICTのみなさんは感染対策のプロ。
わたしたちには、清掃や設備、建物管理で培ってきた環境衛生の知識と技術があります。
患者様ご本人への治療や、薬の知識、医療機器の操作などではお役に立てませんが、院内中のドアノブやスイッチを清拭してまわることも、トイレの汚れを落とすことも、エアコンを洗浄することも、給排水を衛生的に保つことも、防虫防鼠の策を講じることも、全部、私たちの生業です。
患者様の過ごす環境、空間の感染対策に、わたしたちがお役に立てる場面が、たくさんあるはず。
①従来、総務部の方とばかりやりとりしていた「定例報告会」を、ICN・ICTとも開催。
──「感染対策」という新しい観点で、清掃の新しい価値を模索します。
②「契約前の打ち合わせ」にも、ICNのご意見を取り入れます。
──従来の「金額」×「清掃仕様」の契約の決め方に「感染対策」のエッセンスを。
③ICTとの「合同ラウンド」を積極的に行います。
──院内の環境衛生に関する問題解決をスピーディーに!
わたしたちは、総務部の方との連携をこれまで通りに大事にしながら、同時に、ICN・ICTのみなさんとも連携を図っていきます。
それが、病院様の経営と、なにより患者様の健康を守ることにつながっていくから。
院内環境の質を高める定例報告会
定例報告会の中心になるのが、品質チェックの報告です。
総務担当者の方、ICNの方とで異なる視点をカバーするため、各項目の説明の比重を変えています。
病院様に買っていただいている当社のサービスの今の品質状態を把握していただくことを目的にご報告いたします。
◆総務ご担当者様へのご報告
報告の中で重きを置くのは下記4点です。
・美観の状態とその改善進捗
・床面ワックス状態(光沢度)に応じた定期清掃の最適化
・スタッフのマナー・人員などの現場管理状況
・チェック中に発見した設備面の不具合
清掃を中心とした感染対策面の遵守状況や設備を含めた院内の環境衛生状態を把握していただくことを目的にご報告いたします。
報告の中で重きを置くのは上記3点です。
また、ご契約時点で多くの衛生上の問題点が発見された場合には、改善の優先順位のご相談をさせていただき、ひとつずつ着実に解消しながら進捗をご報告いたします。
契約前から感染対策を意識する
病院清掃の業界で起こりがちなのが、契約時に「価格」と「清掃仕様」の比較が中心となり感染対策上重要なポイントが仕様から抜け落ちてしまうこと。
業務が動き出してからICN・ICTのみなさんが「あれ……?」と思った時には遅く、 その改善には様々な調整に時間がかかり、その間、療養環境の質を損ねてしまいます。
「価格」×「清掃仕様」で決めた契約では、いつか院内環境のバランスが崩れる時が来ます。
本当に病院様や患者様に優しい清掃の形を作ろうとしたときに、
「価格」×「清掃仕様」×「感染対策」の考え方が大切になってくるのです。
金額も、感染対策も、最大限諦めない=一番病院様のためになる契約
そのためには、契約前からICN・ICTのみなさんの意見を取り入れることが 大切だとわたしたちは考えています。
ICT×新日本ビルサービスの合同ラウンドが医療環境を変える
「清掃の品質チェックついでに一緒に回ってみない?」
これが、合同ラウンドのはじまりでした。
当社が品質チェックで使っているATP測定器をICTのみなさんに使っていただきながら院内を回っていると、こんな声が上がります。
「天井のあれ、カビじゃない?この間も消毒したのにな……」
「使ってなかった汚物流し、黒い汚れが落ちない……」
「汚物室のニオイがここ最近気になる。消臭剤、効かないなぁ」
どれも、建物管理をしているとよく耳にする話です。
「建物管理と感染対策の知識で解釈するとどうなるか」
「その問題をどうやって解消するのか」
どちらのノウハウも持つわたしたちだからこそ、お役に立てることがあります。