№104　会社は社員のために、社員はお客様のために

　さわやか社員の皆さん、こんにちは！お元気ですか！いつもありがとうございます！
　今年の夏は例年に増して記録的な酷暑となり、現場の第一線で汗をかき、一所懸命にお客様に喜んで頂ける清掃メンテナンスをお届けくださり、心から感謝を申し上げます。
　32期さわやか社員研修会の中で、直接皆さんに「ありがとうございます」をお伝えしたいです。そして、私たちは何のために生きるのか、何のために働くのか、何を大事にして生きるのか、共に考え、二度と無い人生を悔いなく楽しく生き抜きたいと思います。

会社を経営する目的

　会社を経営する目的は、縁あって集まってくれた社員の物心両面の幸せ実現するためであり、事業を通じてお客様に価値を提供し、地域や社会に貢献することです。その目的のために、会社は社員を大事にし、社員の幸せだけを考えます。社員はお客様のために誠心誠意尽くし、お客様に喜んで頂ける良い対応をするのです。
　私たちの仕事・ビルメンテナンスは、世の中に無くてはならない必要不可欠な事業です。全てのお客様はファシリティ（建物・設備）を通じてご商売をされ、学校教育施設はそこで学び・研究し、病院は医療を、行政施設は市民サービスを提供しています。私たちはファシリティが清潔で快適な安全な状態に維持管理する最も基本的な価値をお届けし貢献しているのです。

　社員を大事し、社員の幸せを考えるとは何でしょうか。先ずは私たちの生活の糧である給料を滞りなく支払うことです。給料は人件費として経費計上されますが、そもそも人件費は「幸せ」を求めて働く社員の労働への対価であり、この支払は経済活動を通して多くの人を「幸せ」にするという会社経営の目的そのものです。だから会社は一所懸命に働いてくれる社員に報いるために出来るだけ高い給料を支払えるように経営を高める必要があります。
　そして職場は一日の中で多くの時間を過ごす人生の大切な場です。だから、その大切な職場を快適で楽しく働ける場にするために投資することを実行してきました。
　本社（さいたま市見沼区）に社員食堂を設けたのは、健康的な手づくりの美味しい食事を提供し、皆が憩える場にしたいと思ったからです。おかげさまで、社員と訪れてくださるお客様・お取引先にとても好評で、美味しいお料理とカフェが心を温かくしてくれています。
　東京本部（千代田区神田）は入口がカフェスタイルになっており、社員とお客様が交流できるように挽きたてのコーヒーとオフィスグリコの美味しいお菓子を無料で利用できるようになっています。横浜支店（青葉区市が尾）はガラス張りの明るい事務所・倉庫になっており、内装もかなりセンス良く施工してもらいました。今年の４月に開設した大宮オフィス（JR大宮駅東口徒歩5分）も、使用済みの家具を活用し、必要最小限の予算内で快適な明るいオフィスになりました。
　新日本グループの創業者・関根直幹が遺してくれた経営信条の中に「社員は宝である。社員と家族を幸福にする」と明言しています。当時の新入社員に向けた講話にも「会社が大きく発展していくことは、我が社で働いてくれる社員を大事にし、その家族の人々の幸せを願うことが当然のことであろう。企業がそこで働く社員の幸福を願わないような会社であったら誰が本気で働いてくれるだろうか。
　新しく入社した諸君と我が社の多くの社員の幸福を願い、君達、宝を磨き上げ宝石にしたい。それが社長としての仕事であり、やりがいであります」と、生き生きとスピーチしています。
　その決意の証として、創業企業の株式会社武蔵屋は創立間もないころから会社の経営数値（貸借対照表・損益計算書・資金繰り表）を社員に公開し、公私混同しないガラス張りの経営を貫き通してきました。
　新日本ビルサービスも創業以来全ての経営数値を社員に公開しています。

永続することの価値

　会社の目的は、会社の発展を通して社員と家族の幸せを実現し、地域や社会に貢献することです。倒産してしまうと、社員の幸せを突然断ち切ることになり、お客様とお取引先に多大なご迷惑をおかけしてしまいます。だから、会社を創業したからには、責任を持って社員の一生の幸せを考えるべきだし、永続すること（100年企業）が企業の責務であり、価値なのです。永続するためには何が必要でしょう
か。経営信条の中に「常に時代を先取りし、新しい時代に対応できる新商品の開発と新しい事業を起こす」「社内留保を厚くし、資本力・資金力を持つ優良企業にする」と明言しています。
　新日本ビルサービスが清掃ロボット導入を断トツにし、スマートファシリティマネジメントに挑戦しているのは、労働集約型のビルメンテナンスにデジタル・AIを活用した実現性の高いサービスを構築し、人が行うべきものと、機械化を加速させる領域を拡げ、持続可能な建物管理を実現させるためです。そのために人財投資が必要であり、研究開発投資が必要になるのです。
　当社が営業利益率10％を目指しているのは、前向きな投資（快適で楽しく働ける職場環境、新規事業開発、研究開発など）しながら、内部留保ができるからであり、お客様に価値を提供している証になるからです。
　そして、永続するためには無形資産価値が大事です。例えば、お客様に対する丁寧な言葉遣いや、徹底した掃除、整理・整頓、社内での明るい挨拶やコミュニケーションによるチームワークの醸成です。会社の中に絵や花を飾るのは無駄なことかもしれませんが、長期的に見れば会社のイメージアップにつながり、社員の心に温かさが生まれます。

　さいたま市見沼区のロードサポーターとしてJR東大宮駅西口駅前通りの花壇の植え替えと水やりを行っています。会社の周辺や前の歩道もできるだけ広くゴミを拾い雑草を取り、環境整備に取り組んでいます。本社の前に小さな花壇を設けていますが、ご近所の方から「いつも綺麗にしていて楽しませてもらっています」とお声がけ頂いたり、小さなお子さんがお母さんと花を観て「いい匂い」と話しているのを聞いて涙が出るようなほのぼのとした気持ちになりました。
　2年前に入社し、ファシリティサービス部を劇的に良くしてくれた志川瑞貴さんは、「新日本ビルサービスの前を通るたびにキレイに花が咲いており、草花を大事にする会社は人も大事にしてくれると思う」と応募してくれました。駅前通りなど公の場所や会社の周辺に花を植えて、きちんと掃除して美しくすることで会社のイメージが上がり、信用が高まり、期せずして多くのファンづくりにつながります。
　もうひとつ大事な真理があります。私たちは自分の普段使っている言葉によって自分の気持ちが駄目にされたり、ひじょうに元気づけられるという直接的な事実を少しも考えていないことです。すなわち言葉は人生を左右する力があるのです。
　今日一日、否定的、弱気、消極的な言葉は一切使わないと誓って出社しましょう。
　とにかく一日の人生を活きるときに、お互いの気持ちに勇気をつける言葉、喜びを分かち合う言葉、聞いていても何となく嬉しい言葉を言い合おうではありませんか。
　言葉は仕事と人生をより良くするキーワードなのです。