№105 関わる全ての人が幸せを実感できる、日本一の感動企業を創る!

講演

令和6年10月16日(水)

株式会社ベル 代表取締役 奥 斗志雄 様

 日本ビルメン経営品質協議会の同志である株式会社ベル様との出会いは10年ほど前に遡ります。
 初めて大阪のベル様を訪問させていただいたときに見事に整理、清掃、整頓が行き届き「5S」された光景は同じビルメンテナンス会社ながら圧倒的な差を感じました。と同時に社内の温かい雰囲気にも感動をいただきました。
 それ以来、ずっとお付き合いいただいている奥社長に「関わる全ての人が幸せを実感できる、日本一の感動企業を創る」というテーマでご講話いただきました

奥社長の軽快かつ人情味あふれる話し口調に、社員一同ひきこまれました。

 田舎から出てきた両親は貧乏でしたが、本当に私を愛情たっぷりで育ててくれました。
 僕は3人兄弟の長男として育ったので、貧乏ながら「長男はこういうものだ」という教育を母から厳しく受けながら育ってきた感覚があります。
 将来は社長になる、と心に決めたのは小学生のころ。
 小学校4年生ぐらいの時に新聞配達の集配所の経営者を親に持つ友人がいました。友人と遊んでいるうちに新聞配達を覚え、夕刊だけ配るということを6年生まで続けました。そうして自転車などほしいものを手に入れるという経験をしてきました。
 ある時、折り込みチラシを入れる手伝いをして賃金をもらった時に、集配所の社長である友人の父は、働いてくれた人に「ご苦労さん」と言ってお金を渡しているんです。その時、「お金を渡す方(社長)」になりたいなと思いました。それが将来「社長になる」と決めたきっかけです。
 その夢が現実となってからは、業績は絶対ではありますが、「何のためにするか」というところにこだわって「社員の幸せ」を目的にした経営をしています。どんな会社にしたいか、どうありたいかという目的や理念といった「価値前提」の経営スタイルです。
 経営の目的を利益としてまず捉えてしまったら、人、物、金が利益を出す為の道具になってしまい疲弊するんです。だから、目標を決めて達成して、その利益を分配するという考え方でやっています。
 経営の柱にはゴールドスタンダードというビジョン、ミッション、バリューがあって、それを高め、究め組織風土を作るという戦略です。
 経営している以上、最終的に社員さんを幸せにすることが一番です。全従業員が誇りを持って働いて、自分の子供を入れたい会社にしたいんです。
 サラリーマン時代はモノを売ってトップセールスでしたが、ビルメンテナンスは形がないからなかなか売れませんでした。その時に本当にいい仕事をして、「この会社なら大丈夫」という信用を積み重ねないとこのビジネスはうまくいかないということを本当に痛感しました。
 それまでは勤めている会社の信用がイコール自分の信用だったのが、独立すると会社の信用がゼロの状態から始まりますから、自分の信用もないんです。
 創業して夢の実現だと思った瞬間に社会的信用をなくしたことに気がつき、従業員の住宅ローンも通らないなど、夢と現実のはざまで非常に苦しみました。社員さんにお給料を払って、自分の給料が残らないというのが3年程続いてすごくしんどかったです。
 その時に「何のために働いているのかな」と思ったのが、今の経営スタイルのはじまりです。
 不安の積み重ねになりながらも着実に社会的信用がついて「ベルさんに頼んだら大丈夫や」と言ってもらえ、仕が増えていったことが心の支えでした。
 3,4年かけて僕が少しずつ抜けて次の仕事も入れられるという計算で、やっと4年目から少し恰好がついたというところです。
 また、高卒で入社した社員は一流の会社には入れないだろうから、だったら一流の会社に通用するために教育を一生懸命しないといけないと思いました。
 社員が自慢できる会社にしないといけない。本物のサービスを提供する会社になりたかったので、全て本気でやって、本当に喜んでもらえる仕事しかしないというのが、ずっと変わらない私の信念であり信条という創業期でした。
 2000年3月、大手の仕事が銀行の統廃合でなくなってしまいました。

社員食堂ラ・サンテの昼食を召し上がって頂きました

 計算すると半年後には資金がショートして潰れる・・・初めて経験した大きな挫折でした。
 この経験が会社の未来をつくる第2創業の「やるべきこと」を考えていくことにつながりました。
 考えたのはこの四つです。
①下請けの仕事はしない
② 社員が社名を堂々と出して、誇りを持って働ける会社にする
③ お客様にさすがプロといわれる本物の仕事しか提供しない
④誰ひとり辞めさせない
 そこで私自身が人を育て、組織をつくらなければ人が辞めていくことを学び、社員さんを幸せにするためにはちゃんと組織を作らなければならないということが分かったんです。
 そうして当時残ってくれたのが今の取締役です。経営の仕方をここで変えて、このメンバーを中心に会社を成長させると決め、客層をどんどん変えていこうという戦略にしました。
 社員とその家族、パートナー様、お客様というふうに優先順位も決めていきました。
 今どんどん最低賃金が上がってきています。これから毎年平均90円ずつ時給が上がっていくと言われている今、大型の物件を受注できそうなのですが、料金を見直すように言ってます。

奥社長の軽快かつ人情味あふれる話し口調に、社員一同ひきこまれました。

 「何の為にやるか」なので。契約を取りたいからとやってしまったら後ですごく苦労するから、そこをしっかり、もう一度交渉してくださいと言っています。そこを受注したらずっと夢みてきた「地域ナンバーワン」になれるぐらいの話です。なので、お客様から信頼を得られるように努力をしているところです。
 うちは日本一の感動企業になるというのが夢なので、これを実現していくために、みんなと力を合わせてやっていきたいと思っています。
 コーポレートスローガンとして期待価値(ありがとう)、願望価値(そこまでするか)、想定外・感動(さすがプロ)を現場のキーパーさんにも伝わりやすいように作りました。
 ただ、権限を与えて自分が思ったやりたいことはやっていいけど、「報告は下さいね」ということを言っています。守るのが私達だから。自分が良かれと思っても、自分たちの良かれが間違っているときもありますから。
 本当のお客様第一主義というのは、社員が満足することです。それがお客さまも満足するから、三方よしとなって会社もよくなるんですね。
 「愛されること、人に褒められること、人のお役に立つこと、人に必要とされること」で究極の幸せが仕事を通じてできるんです。ある住職が言われた言葉だそうです。
 本気でお客さんのことを思って仕事をしてくれたら、絶対、自分の幸せになっていくと言っているんです。だから、自分たちは何を大切にしているかというと、まず選んだ社員を家族として受け入れて個性を伸ばすという考えです。大家族主義ですね。

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