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№106 仕事の本質は他者への貢献

さわやか社員の皆さん、こんにち!はお元気ですか!いつもありがとうございます!
さわやかな春を迎え、草花が芽吹き、生きている喜びと、仕事があることに感謝し、今日一日を元気溌溂にスタートしましょう。
仕事の本質は他者への貢献
昨年12月21日、長男 慎太郎夫婦に3464gの大きく元気な女の赤ちゃんが産まれました。まだ実感が湧きませんが僕の初孫になり、名前は“ 紗良”と名づけられました。
慎太郎は破水が始まった奥さんを病院に連れていき、出産にもずっと寄り添い、無事に誕生した感動の瞬間を一緒に共有しました。育児休業を3か月取り、奥さんと一緒に産まれた娘を育てる喜びを日々感じています。
自分自身を振り返ると、長男次男の出産の時に立ち会わず、育児も、炊事・洗濯・掃除も全て妻の恭子に任せきりでした。しかも、僕の実家に行って両親の夕食の支度もしてくれました。今から思うと本当に申し訳なく、妻の苦労と辛い気持ちを分からない我儘いっぱいな夫でした。
男は外で、会社で責任ある仕事をして給料を稼ぎ、妻と子供達を養っているんだ (言葉に出したことはありませんが、心の中でそういう意識がありました) という思い上がりがありました。
ずっと以前に、妻が家を出て行ってしまったことがありました。さすがに慌てましたが、妻の父親が昔の人で「嫁にやった娘」として実家に入れてくれなかったそうです。
母親がなんで泊めないのと抗議したそうですが、妻は自分にはもう帰る実家がないと、泣く泣く帰って来てくれました。今どきの父親なら娘を家に入れるでしょうし、そのまま離婚に至ることも多いと思います。
僕の例でいえば、夫が働き給料を稼ぎ家計を支える、妻が育児と家事をして家族を支える。これは役割分担であり関係性において全く平等なのですが、夫婦という「共同体感覚」がないと「居場所」が無くなってしまうのです。
お正月に、ベストセラーとなった「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」を読み、このことがはっきりと分かりました。アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」、「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」と明言しています。対人関係のゴールは「共同体感覚」であり、他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることをいいます。
共同体感覚とは「社会への関心」であり、社会の最小単位は「わたしとあなた」です。夫婦は「わたしとあなた」であり、他者への関心を失い、「わたし」にしか関心がない、すなわち自己中心的な生き方は行き詰まります。僕もそうですが「仕事が忙しいから家庭を顧みる余裕がない」と仕事を口実に、他の責任を回避しているにすぎません。
本来は家事にも、子育てにも、趣味にも、すべてに関心を寄せるべきであり、会社の仕事だけしか考えないのは人生の調和を欠いた生き方なのだと学びました。
僕は家族の在り方と、仕事の在り方はまったく同じだと思いました。仕事の本質は、他者への貢献です。他者とは、働く仲間であり、私たちの大切なお客様であり、私たちが住んでいる地域社会の人達であり、日本であり、そして世界中・地球そのものです。
「ありがとう!」「助かったよ!」「あなたに逢えてよかった!」と感謝され、喜ばれる仕事を通じて、他者への貢献を実行しましょう。
対話と傾聴と許容
経営品質向上活動の同志で、日本経営品質賞を2度受賞された西精工様 (西泰宏社長・本社徳島市・社員244名) をベンチマーク訪問させて頂き、大家族主義・社員への深い愛情にもの凄く感動しました。
同社は創業100年を超え、ボルト・ナットの製造メーカーとして顧客の要求に応え、自分達で工作機械を造り、削る技術を開発し、高い評価を得て成長しました。
26年前に若い次期社長の急逝により、東京の広告代理店に勤めていた西泰宏さんが急遽呼び戻された。西さんが会社に戻った当時は社内が暗く、挨拶もなく、工場も汚く、楽しそうに働いていなかった。
西さんが入社する直前に高卒で入った若い1年目の社員が機械に挟まれる死亡事故があったことを知らされ衝撃を受け、安全の原則は「明るいこと、キレイなこと」であると直感し、掃除と挨拶から始めたが、挨拶しても職人気質の社員は挨拶を返さなかった。だが安全は直ぐにやらなければ取り返しがつかないと徹底して「明るい職場にする、親密性を高める」ことをやり続け、変化していきました。
経営は黒字でしたが、コストダウン、コストダウンの連続で、これ以上のコストダウンは人件費の安い中国に工場を移転するしかない状況にあった。売上の30%を占めるベアリングの利益がほとんど無く、強みが弱みになっていた。中国に行ってもいずれ人件費は上がる。中国から東南アジアへ、アフリカのより人件費の安い国で生産し、売上拡大を目指すのか。将来自動車は、ハイブリッド、EVにシフトし必ず軽量化が求められる。西精工は小さい、高品質な粗利益40%以上のファインパーツしか造らないと決めて、「徳島から世界へファインパーツの極みを発信する」ビジョンを掲げ、売上の30 %を占めるベアリング事業から撤退することを決断しました。
会社全体に不安感が満ちていたが、大切なのは社員の気持ちであり、ベアリングを担当している社員を20人のグループに分けて、何故ベアリングをやめるのか、世界と日本の状況を説明し、地元徳島に資源を集中し、精度の高い高品質のパーツに集中し雇用を守るという強い決意を伝えた。結果的にひとりの社員も辞めずについてきてくれた。
社内で大切なのは、報告・連絡・相談の ”ほうれんそう” よりも、対話と傾聴と許容であると信念しました。
西社長は “何のために、誰のために” が書かれている創業の精神・経営理念を浸透させるために、深夜に帰宅しても社員のレポートに返信し、対話と傾聴を3年間死に物狂いで継続した。だが、東日本大震災が発生した時に西社長が文章を書けなくなり中断した。
しかし、その間に交わした膨大な量の文章が珠玉のように残っており、それを基に、経営者と社員の想いが一致した『西精工フィロソフィー200』を制定した。西精工ではこのフィロソフィーが全社員の仕事と人生の指針になっており、毎日の朝礼の中でフィロソフィーに基づいた対話と傾聴を行っています。
実際に1時間におよぶ朝礼を見学させてもらった。入社2か月の中途入社の社員さんが「会社に行くのでなく、会社に出社するのが楽しく、会社に帰る感覚です」、中途入社の女性社員も「分からないことを仕事に集中している先輩に質問すると、仕事の手を休めて親身に説明してくれて “質問してくれてありがとう” と言われ、ひじょうに嬉しかった」と発言があり、社員の皆さんの発言に驚くと共に、西精工フィロソフィーが如何に浸透しているか実感しました。
西泰宏社長が20年以上、全心全力を注いで取組んでこられた証であり、もの凄く共感し、共鳴し、感動した! お出迎えから、研修会、工場案内、朝礼、お見送りまで、社員の皆さんの挨拶と立ち振る舞い、心遣い、受け応え、全て心が込もっており、自然体であり、温かさに溢れていました。
僕は数多くの会社を訪問し、ベンチマークさせて頂きましたが、西精工さんほど異次元の高いレベルの企業風土に出会ったのは初めてです。「対話と傾聴と許容」は、より良い会社にするキーワードであり、家族の中で、夫婦の中でも、とても大事なキーワードだと学びました。
学んだことは実行することで自分のものになります。会社と家庭の中で共に実行していきましょう!
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